第91回選抜高校野球大会が2019年3月23日(土)から4月3日(水)の12日間(休養日を含む)甲子園球場で開催されます。32チームの出場が決定しました。
今回は21世紀枠で、2018年秋季四国大会でベスト4に進出した富岡西高校を分析します。
富岡西野球部チーム紹介
富岡西高校は、徳島県阿南市富岡町にある公立高校。野球部員数は34名。富岡西高野球部は、野球部自体が生徒会活動はじめ地域の清掃活動に貢献し、市民も野球による地域活性化に熱を入れて活動している点、進学校でありながらも大会で継続的に実績を残し、過去2回21世紀枠に推薦されている理由などで春の選抜大会出場を決めました。
甲子園には春夏通して今回が初めての出場になります。県内出身の選手しかいません。自主性を促すノーサイン野球が特徴です。
富岡西高校の攻撃スタイルは、乱打戦にも打ち負けない粘り強さがあります。秋季大会通して諦めずに着実に点を重ね、試合を振り出しに戻す底力が発揮されました。
特徴でもある選手が考え実行する「ノーサイン野球」も機能し、盗塁や得点に絡むシーンが見られました。勝負強さも兼ね備えたクリーンナップ中心に快音が響くのを期待したいです。
守備面では、エース浮橋の多彩な変化球の組み合わせと、強気なストレートで完投勝利してきました。しかし、立ち上がりが悪いのと、後半に乱れ制球が安定しない部分が気になります。チームの失策も減らし、投打の柱を支えてほしいですね。
富岡西2018年秋季大会結果
・高校野球秋季徳島大会2018年3位決定戦
富岡西9‐3 池田
・高校野球秋季四国大会2018年1回戦
富岡西8‐7 高知
・高校野球秋季四国大会2018年準々決勝
富岡西10‐6 帝京五
・高校野球秋季四国大会2018年準決勝
富岡西 3‐5 松山聖陵
甲子園出場経験のある高知や帝京第五など県内強豪校を打撃で制しました。準決勝では先制点をとられ、後半同点に追いつく粘り強さを見せましたが、その後も勝ち越しの本塁打や追加点を許し負けてしまいました。
富岡西エースピッチャー&4番バッター 浮橋幸太の分析
背番号1 浮橋幸太。175cm 77kg / 右投左打。最速140キロの右腕。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボール。
中学3年時には全国大会ベスト4に進出。また、昨年の四国選抜チームでは主将としてオーストラリアへ派遣され、海外チームと対戦し5連勝と結果を残しています。多彩な変化球と最速140キロのストレートで、秋季大会では7試合完投しました。
打者としても4番で高校通算15本塁打を放ち「二刀流」として、プロ注目の活躍をしています。投打の柱を担っていると言っても過言ではなく、チームに欠かせない存在です。
投打で活躍しているので疲労もあるでしょうが、下半身を強化し制球フォームの安定といった課題克服がカギになりそうです。死四球に絡んだ失点を一つでも減らし、甲子園初勝利に導いてほしいです。
富岡西その他の注目選手について
背番号9 坂本賢哉 外野手。174cm 74kg 右投左打。頼れる主将です。秋季大会では6割6分7厘と驚異の打率で貢献しました。対戦相手も対策をしてくると思いますが、持ち前の勝負強さで安打を量産してほしいです。
その他に16番小川慧一郎(投手)は同校野球部の小川監督の息子です。秋季四国大会ではベンチ入り出来ませんでした。春の選抜大会までに成長を期待したいです。
富岡西高校野球部2019注目選手と戦力分析!-まとめ
今回は21世紀枠、甲子園初出場の富岡西高校に注目しました。時に対戦相手の意表をつく事もあれば、単純な失敗をする事もある「ノーサイン野球」で近年の躍進に繋がったチームだと思います。選手たちが各場面でどのような判断をするのか、自分ならこうするかなと見ている側も考えさせられる試合展開に注目です。
3月23日(土)から繰り広げられる戦いが楽しみです。
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