第91回 春のセンバツ高校野球大会が3月23日(土)から始まります。昨秋に結果を出し、全国から選ばれた32校で春の日本一を目指して戦います。
今回は北海道の強豪校を倒し、6度目の甲子園に挑む札幌第一高校を分析していきます!
札幌第一高校野球部チーム紹介
札幌第一高校は、北海道札幌市にある私立学校。野球部だけでなく、サッカー、バレーボール、柔道なども強く全国大会に出ています。また学力もかなり高く、文武両道の学校で有名です。
部員数は49名で、全員北海道の選手で構成されており、クラブチームで鍛えてきた地元の有望選手が集まっています。
昨秋は北海道大会の決勝で、札幌大谷高校と死闘を演じ、9-6で敗れたものの自信をつけました。札幌大谷高校は神宮大会で優勝したため、接戦した札幌第一もかなり戦力があるといえます。
チームの武器は破壊力バツグンの攻撃力。秋の大会では全試合で二桁安打と安定した打率をのこし、3番、4番のポイントゲッターに繋ぐ。投手陣が正直物足りないが、それをカバーする見応えのある打力でチームを勝利に導いてきました。
札幌第一高校2018 秋季大会 結果
2018高校野球 北海道大会 決勝
札幌第一高校 6-9札幌大谷高校
北海道は県大会の上の地区大会が無く、また神宮大会も1チームしか出られないため、札幌第一高校は他のチームに比べると公式戦が少ない秋になりました。神宮大会優勝の札幌大谷といい試合をし、力はあるが公式戦の数が少ないため経験値の不足が懸念されます。
練習試合と一発勝負の公式戦では緊張感、重さが違うため、土壇場で勝負の分かれ目がきた際にどう対応するか。不安な面でもあるが、本当の強さという面では楽しみな面でもあります。
また秋はピッチャー陣が崩れるシーンや、守備の凡ミスがしばしば見られましたが、この一冬でどれだけ改善してきたか、強化してきたのか楽しみですね。
札幌第一高校エースピッチャー野島丈の球種・球速
背番号1 エースピッチャー 野島丈 投手。身長178センチ 体重85キロ 右投 右打。5人の投手陣の継投で勝ち上がってきた札幌第一投手陣のなかで柱としてチームを引っ張る選手。
2年の春から背番号1を背負っており、登板経験も豊富。ずば抜けた球はないが、テンポの良さと球の重さで勝負します。
ガッチリした体格から放たれる重たいストレートは芯で捉えてもバットが負けるほどの力を持つ。一方で、荒削りな部分が目立ち、制球が不安定で自滅する試合もあるため、この冬でどこまでコントロールを向上させたかに期待したいところです。
札幌第一高校4番 村田 凛 選手の分析
背番号24番 キャッチャー 村田 凛 選手。身長178センチ 93 キロ右投 左打。破壊力バツグンの札幌第一打線の主砲。恵まれた体格から規格外のパワーでホームラン、ヒットを量産します。
秋には公式戦8試合で4本塁打を放ち、打率も3割を越す万能型の4番打者。スイング自体はかなりコンパクトで、4番打者のスイングには見えないほど堅実なチームバッティングに徹しています。「ヒットの延長がホームラン」の典型例。
守備では、キャッチャーになったのが高校に入ってからなので、経験に乏しいのは否めません。どうしてもリード面などは経験値が基本になるため、そこをいかにカバーするか。そこが札幌第一高校の躍進のキーだといえます。
秋には失点、見えないミスが多く見られた守備陣をどのように引っ張り、チームを引き締めるか期待しましょう。
札幌第一高校その他の注目選手
背番号3 大坪 蓮弥 内野手。身長170センチ体重72キロ右投 左打。札幌第一高校打線の中軸に座る大坪選手のウリは異次元の出塁率。打率は6割を超え、出塁率は7割近くを残し、打席に立てばほぼ塁に出るという素晴らしいバッター。
4番打者の村田がいるため、とにかく出塁、繋ぐことを意識しているといえますね。ただ、長打力もかなり魅力で、体格は小柄ながら外野の間を抜く打球も多く、高い打率に長打力もある相手としてはやりにくい打者でしょう。
選抜高校野球2019札幌第一高校野球部注目選手と戦力分析!-まとめ
超攻撃的野球の札幌第一高校野球。今大会で比較してもかなり楽しみで期待のできる破壊力で甲子園に乗り込みます。
その攻撃力と反対に怖いのが投手陣、守備陣の安定感、正確性。打つだけで勝ち上がるのは不可能に近いため、いかに全員で踏ん張り、失点やミスを減らし崩れていかないかが勝負の分かれ道になります。
攻撃力は優勝してもおかしくないものを持っているため、札幌第一高校の躍進に期待しましょう。
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